けあニュース 2016-02-08 20:00
http://www.caretomo.com/carenews/5484
職業訓練の受講者が少ないとして改善を要求
総務省は公的職業訓練の実施状況の調査を行い、2月2日、厚生労働省に対して介護系分野などの職業訓練の改善を勧告した。
介護職は有効求人倍数も、職業訓練受講者の就職率も高い。雇用が見込まれる産業であると同時に、職業訓練の成果が現れやすい分野にもかかわらず、受講者が少ないことがわかった。2014年度における、介護職の職業訓練コースの定員充足率は72.3%。全体平均の82.6%を下回っている。
また訓練コースが開講前に中止され、受講できなかった申込者への対応が不十分であること、託児サービス付き訓練など育児中の女性が受講しやすい環境が整っていないことも明らかになった。
積極的な周知と勧誘、子育て中でも受講しやすい環境整備
総務省では介護系分野の職業訓練を積極的に行ための改善策として、職業訓練の周知の徹底、職業訓練への積極的な誘導、求職者の就職成功率を高める適切な受講案内などを行うことが重要としている。
これをふまえ総務省は厚生労働省に対し、職業訓練コースの説明会やハローワーク職員向けの訓練施設の見学会を積極的に実施し、職業訓練の周知徹底と適切な訓練コースへの誘導などを勧告した。
また託児サービス付き訓練や、短時間訓練など受講者のニーズを把握し、受講しやすい環境整備を進めることも提案している。